オレと彼女1


三橋はちょっとおかしい、他の女子はジャージをはいてるのに一人だけブルマだ。
確かにウチの学校は体操着にも指定はない。が、フツーの女子ならば恥ずかしがるブルマを敢えて穿く理由が分からず、オレは三橋に問い質した事があった。
「お、オレんち お金ないみたい・・・ジャージ高く て」
もじもじ恥ずかしそうに答える三橋を見て、オレは内心んなアホな!と突っ込んでいた。
金が無いわけないだろう。あの家にあの車、ジャージなんて何十枚でも買えるはずだ。
まぁでも個人の好みの問題なのかもしれないし、三橋家の嗜みなのかもしれない。
オレはそれ以上深く追求せず、出来ればジャージを穿いて欲しいと進言してみた。
実際、三橋のブルマ姿は非常に目立っており、一部の男子の中では『ブルマの女神』と神聖視されている。
三橋は一般的に見ればそんなに可愛くはないし、スタイルも良くはない。但し、美尻派の圧倒的支持を得るであろうケツを持っていた。
なんつーか、こう、なでくりまわしたくなるケツつーの?ほら、あるじゃん、ブルマの為に生まれて来ました!みたいなケツ。
太股から尻へのラインがカンペキで、布への収まり具合も非常にバランスがいいのだ。・・・いや、客観的に見て、デスよ?
神聖視くらいならばまだいいが、あからさまに性的な眼差しで眺め回してくる輩も少なくはない。
オレはそいつらの視線を三橋から引っぺがしたくて仕方なかったが、三橋はそんなオレの気持ちなんざ1mmも気づいちゃいないのだろう、
いつものように ふひ?と笑って頷いた。勿論、1mmも理解しないままに。
・・・まぁいいさ。オレがお前の傍に居る限り、変なヤローには指一本触れさせやしねぇ。


* **
教室からほぼ真下にある東側のコートを見下ろすと、9組の女子がバドミントンをしてる姿が見える。今日も三橋は他の女子と少々違う、昭和から抜け出してきた格好をしていた。
要するに、今日も元気にブルマなのだった。
オレは自分の進言が聞き入れられなかった事に75%の失望と25%の安堵を覚えつつ、溜息を吐きながら黒板へと向き直った。
が、オレの退屈な授業風景は、窓の側の木が大きく揺れた事で断ち切られた。
「ちょ、ちょっと待ってて。今、オレ 取るから!」
三橋?
オレは右斜め前の窓でわさわさ揺れる木を見つめた。揺れる木立の中で見慣れた薄茶色の猫っ毛がぴょこぴょこしている。
ここは3階だ!オレは全身が総毛立つのと同時に起立していた。
「あンのアホ!」
オレの怒声が聞こえたのだろう、三橋が首を伸ばして窓の外から教室を覗き込んだ。
「・・・あ、あべく ん?」
何処から声がしたのだろう?恐る恐るといった感じで三橋はきょろきょろオレを探していたが、オレと視線が合うと「ひっ」と小さく悲鳴を上げて顔を引っ込めた。
「てんめぇ・・・!」
三橋が危ない所に居る事よりも顔を引っ込められた事に腹が立つ。教師が制止する声を無視して、俺は窓際に駆け寄った。
おまっ、ナニ首引っ込めてんだよ!?と怒鳴ろうとして、木にしがみ付いている三橋を見てそんな場合じゃない事に気づく。
「おまっ、・・・ナニしてんだよ?」
怒気を含んだ声音だと三橋は固まったままになっちまう。オレは「おまっ」以下は出来る限り穏やかに言った。
三橋はおずおずと伏せていた顔を上げて、上目遣いに答えた。
「ば バトミントンのハネ 木に引っかかっちゃって・・・」
三橋の視線を追って木の上を見上げると、窓の上部に近い所の枝に羽が引っかかっているのが見えた。あれか。
つーか、木に登って自分で取ろうとすんな!アブネーだろうが!
と、怒鳴りたいのを腹に収めてオレは三橋に向き直った。説教は下校時だ。
「待ってろ、オレが取るから。お前は木にしがみ付いてな」
「う、うん・・・」
コクコク頷いて三橋は言われたとおり木の幹にしがみ付いた。よしよし、オレが迎えに行くまでそーしてろよ?
「お−い、阿部くん?」
「取り込み中です。後にしてください」
あぶないと思うんだけどなー?なんて言う教師の独り言を聞き流し、オレは窓枠に足を掛けた。
クラスメイトが背後でざわざわしてんのが分かったけど、んなモン、三橋の危機的状況を回避するのが先だ。
窓枠に乗り、上窓の近くの枝を掴み引き寄せる。羽は素直にオレのてのひらへと落ちてきた。
「よっし」
「あ、阿部くん ありがとぉ!」
三橋は嬉しそうにオレに手を伸ばして羽を受け取ろうとし、その笑顔に釣られてオレもうっかりそれを手渡そうとしてしまった。
その時、突如春風が吹き、三橋は大きくバランスを崩した。

「う わっ!」
「ばっ!?」

受け渡すなら、三橋が木から降りてからしろよ!
なんてゆー自分自身への突っ込みも、その時のオレの脳裏には浮かばなかった。
咄嗟にその手を掴んだオレは、落下する三橋と一緒に枝にビンタされつつも、大地への衝撃を最小限にすべくその身体を抱きかかえようとした。
が、そんな時間はなかったようだ。

どしん!

全身に鈍痛が走り、星が目の前で瞬いてる。漫画みてーと思ったが、それ以上な状況がオレの身に降りかかっていた。
目を開いている筈なのに目が見えない。そして息苦しい。全身に重くて熱いものが乗っかっているみたいだ。
やべぇ、オレ、打ちどころ悪かったんかな?
「やっ」
大きく深呼吸しようとしたら、三橋の喘ぎ声が聞こえた。な、なんつー声 出してんだ?
「みふぁs?」
「あ んっ」
口も何かで塞がれてるようだ。それにしても三橋の声が気になる。どーしたってんだ?
「あ、あべくん うごかな でっ・・・!」

動くな?
「い、息もしない でっ!!」
オレに死ね!つーことか!?ああん?
どーゆー意味だと喚こうとしたら、また三橋は嬌声を上げた。ちょ、ちんこ立つから止めてくれ、その声!
オレが息を荒くする毎に三橋の息も上がっていく。マジやばい。つか、オレのちんこ握ってないかお前?
目は見えないままだが、漸くオレは自分達の状況を客観的に把握した。
どこをどう捻ったのか分からないが、オレの上に三橋が乗っかるような形で着地したようだ。しかも逆さまに。
オレの顔に乗っているのは、三橋のあの美ケツって訳で。
オレは同じく仰向けになっている三橋のブルマに顔を埋める格好になっているのだと理解し、オレは全身の力を込めて跳ね起きようとした。
「むごぉっ!?」
「やぁん!」
そして間違いなく三橋はオレのちんこを握っていた。ちょっ、おまっ、絶対羽と間違ってるだろ?!
オレがもがく→三橋が硬直する→握る力うp→オレがもがく
なんというループ。

離すのが先か退くのが先か。
それは神のみぞ汁。


【END】

03/03/07
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・・・勝手して、スミマセンでした!!(土下座)。・・・でも多分またしまs。


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